抜歯とは、意図的に歯を抜くこと。抜歯後に欠損部をそのままにしておくと、以下のようなことが起こる可能性がある。
- 対合歯の挺出
(咬み合っている反対側の歯が本来あるべき場所から突出してしまうこと)
- 隣在歯の移動・傾斜
- 咀嚼・発音障害
- う蝕(むし歯)・歯周病リスクの上昇 など
歯の挺出や移動・傾斜が起こると、咬み合わせが変化する。咬み合わせが変化すると、歯周組織や口腔周囲筋に負荷がかかるだけでなく、肩コリ、偏頭痛などの原因となることもある。
また欠損部周囲は歯垢(プラーク)が溜まりやすくなり、歯周病リスクの上昇にもつながる。そのため抜歯後は、義歯やブリッジ、インプラントなどの人工物で欠損部を補う処置が必要である。