Dictionary 歯科の辞典

  1. Top
  2. 歯科の辞典
  3. エキスカベーター

エキスカベーター

カテゴリー

概要

先端が耳かきのような形をした器材で、「エキスカ」と呼ばれることが多い。さまざまな種類があり、先端がスプーン状になっている「スプーンエキスカベーター」や、先端が小さい「マイクロエキスカベーター」などがある。う蝕除去用途にエキスカベーターを使用することで、治療による侵襲を最小限に留めやすくなる。

目的

う蝕になっている部分や被せ物、詰め物を取り除くために使う。エキスカベーターの種類は部位やう蝕の大きさによって使い分けるが、目的は同じである。

役割

う蝕はタービンなど機械を使って削ることもできるが、勢い余って必要の無いところまで削ってしまうことがある。また機械特有の音が鳴ったり、熱が生じたりすることが歯科に対する苦手意識に繋がることもある。

それに対してエキスカベーターを使ったう蝕除去では、手の力で削っていくため歯を傷付けたり削りすぎてしまったりすることは少ない。また機械音や熱が生じることも無いため、患者は不快感を感じにくい。機械に比べて削り切るのに時間はかかるが、器材から感覚が伝わってくるためう蝕や組織の状態を確認しながら進めていくことができる。