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歯科の辞典
ファイル・リーマー
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概要
う蝕(むし歯)などにより歯の神経の処置が必要となった場合に、歯の神経の通っていた「根管」の太さを拡大したり形を整える用途で使用する。
主にKファイル、Hファイル、リーマーの3種類があり、総称して「ファイル」と呼ばれることも多い。根管の形に合わせて長さや太さを使い分けるが、いずれも見た目はほとんど同じで、異なるのは刃の形である。
役割
KファイルやHファイルは根管へ挿入した後、掻き出すように動かして使用する。Kファイルは刃がねじれたような形をしており、根管拡大や根管形成をする際に使われる。根管拡大は根管の太さを広げることであり、根管形成は最終的な薬を詰めるために根管内の形を整えることである。Hファイルは刃の部分がのこぎりのようにギザギザしているため、主に根管形成時にのみ使われる。
それに対してリーマーは、根管へ挿入した後回転させるように動かして使用する。Kファイルと同様刃がねじれたような形をしており、根管拡大と根管形成時に使用されることが多い。
根管が湾曲している場合は、操作中に折れたり根管に穴を開けてしまったりすることがあるため注意が必要である。