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概要

う蝕(むし歯)以外の原因によって引き起こされる歯質表層の損失のことを「Tooth Wear」といい、そのなかでも歯頸部(歯と歯肉のキワ)に欠損が生じたものを非う蝕性歯頸部歯質欠損「NCCL(Non-Carious Cervical Lesion）」という。

症状

歯質欠損により以下のような症状が現れる場合がある。

• 知覚過敏症状
• う蝕・歯周病リスクの上昇

原因

• 強いブラッシング圧
• 酸蝕
• 歯ぎしり・食いしばり　など

非う蝕性歯頚部歯質欠損（NCCL）は、複数の原因が同時に作用し発症すると考えられているため、患者の生活習慣やライフステージなどによってもリスク要因は変化する。

治療方法

• 知覚過敏処置
• コンポジットレジン充填など

無症状で欠損部が小さい場合は経過観察を行う。知覚過敏症状が出ていれば薬剤塗布やコンポジットレジン充填などを実施する。

非う蝕性歯頸部歯質欠損にならないために、ブラッシング圧が強すぎる場合はTBI(適切なブラッシング・歯磨剤・歯ブラシの見直し)、歯ぎしり・食いしばりがある場合はマウスピースの製作、咬み合わせが悪い場合は咬合調整を行う。