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蜂窩織炎(ほうかしきえん)

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症状

まず口腔周囲に発赤、腫れ、痛み、熱感、開口障害(口が開けにくい)、嚥下障害(食べ物が飲み込みづらい)などの症状が現れる。部位としては舌下部や顎下部、オトガイ下部、頬部などで見られることが多い。
その後、炎症が広がると発熱(38℃以上)、倦怠感、頭痛、食欲不振などの全身症状が現れる。重症の場合、呼吸困難や敗血症になり死に至ることもある。

原因

う蝕(むし歯)や歯周病智歯周囲炎などによる細菌感染が原因となる。特に智歯は半埋伏状態にあることも多く、一番奥に生えてくるため、歯ブラシも届きにくい。その結果、歯垢(プラーク)や食渣(食べカス)が溜まりやすく、炎症が起こりやすい。

治療方法

洗浄や抗菌薬の投与を行う。炎症の程度により内服か点滴のいずれかを選択する。膿を出すために切開し、ドレーンを設置したり、再発防止のために原因となっている歯の抜歯や治療を行なうこともある。開口障害や嚥下障害により脱水・低栄養状態になることもあるため、その場合は点滴による補液や栄養補給も行う。