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智歯周囲炎

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症状

智歯周囲炎とは、智歯(親知らず)の周囲で起こる歯周組織の炎症のこと。初期段階では歯肉が腫れたり赤みを帯びたりする程度である。しかし進行すると炎症が歯周組織に留まらず、顔が腫れたり発熱や倦怠感など全身症状が出たりする。この段階までくると「頬部蜂窩織炎(きょうぶほうかしきえん)」と呼ばれ、入院での治療が必要な場合もある。

原因

智歯は最も遅く、また最も後方に生えてくる歯である。そのため歯ブラシなどの清掃用具が届きにくく、食べカスやプラークが残留しやすくなり炎症につながる。また智歯は歯肉に一部を覆われた状態で生えてきたり、斜めに生えてきたりすることが多い。この場合手前の歯(第二大臼歯)との間に歯周ポケットが形成され、汚れや細菌はさらに溜まりやすくなる。これらが智歯周囲炎の原因である。

智歯周囲炎は体調が悪いときや、疲労・睡眠不足などにより免疫力が低下しているときに起こりやすいとされる。糖尿病に罹患していたりステロイド剤の長期服用を行なっていたりする人は、免疫力が低下しているため、智歯周囲炎が重症化しやすい傾向にある。

なお智歯は先天的に無い人も多い。智歯があっても正常に生えていれば、智歯周囲炎のリスクは大きく低下する。

治療方法

軽度の智歯周囲炎に対しては、炎症部位の清掃や洗浄、抗菌薬の服用を実施する。重度の智歯周囲炎に対しては点滴などの入院治療が必要になることもある。なお智歯周囲炎は再発する頻度が高いため、炎症が落ち着いてから抜歯をすることが多い。