Dictionary 歯科の辞典

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口腔がん

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症状

主な症状は、疼痛、しこり、腫れ、出血など。舌や歯肉、口腔粘膜、口唇等口腔周囲にできるがんを総称して口腔がんと呼ぶ。中でも多いのは舌がんである。前がん病変には白板症と紅板症があるが、初期には自覚症状の無いことも多い。診断する上で、肉眼での確認や触診が可能である点が口腔がんの特徴となる。

原因

口腔衛生状態が悪かったり、う蝕(むし歯)、義歯(入れ歯)、口腔乾燥状態により慢性的に口腔粘膜に刺激か加わることが原因であることが多い。
また、飲酒や喫煙も口腔がんの発生原因となりうる。

治療方法

一般的に外科治療が中心だが、がんの進行度や転移の有無によって治療法を決定する。組織の大部分を除去する必要がある場合は、他の部位の皮膚や筋肉を使って再建手術が行われることもある。なお放射線療法や化学療法、緩和治療が併用されることもある。
予防策としては、飲酒・喫煙を控え、不適合補綴物がある場合は早期に処置を受けること。またセルフケアだけでなく定期的な歯科通院やクリーニングにより、口腔内を清潔に保つことも重要である。