Dictionary 歯科の辞典

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白板症

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症状

白板症とは、以下のような口腔粘膜に、斑状、あるいは板状の白い病変が見られる疾患である。

  • 頬粘膜
  • 歯肉
  • 口腔底
  • 口蓋 など

病変部は物理的にこすっても取れない。痛みなどの自覚症状は無いことが多いが、病変部の状態によっては痛みがでることもある。また病変部の表面は平滑だったりザラザラしていたり、隆起していたり溝が見られたりさまざまである。病変の内部に紅斑が見られることもある。

なお外観が似たものとして口腔カンジダ症や扁平苔癬などがあるが、白板症は放置すると口腔がんへと発展する可能性が高い。

原因

正確な原因はわかっていない。しかし以下のようなことがリスク要因になるとされている。

物理的的刺激

  • 不適合補綴物によるもの
  • 歯の形態・不正歯列によるもの

化学的刺激

  • 喫煙・飲酒によるもの
  • 刺激性の高い飲食物によるもの

その他

  • ビタミンA・Bの不足
  • 加齢

治療方法

がん化が認められたり、今後がん化する可能性が高いと判断されたりした場合は、病変部の切除を行う。そうでない場合は切除を行わず経過観察となることもある。ただ長い年月をかけてがん化することもあるため、長期にわたった経過観察が必要である。