Dictionary 歯科の辞典

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エナメル質

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概要

エナメル質とは、歯冠の最も外側を構成する組織のこと。歯の白く見える部分。
エナメル質は、人体で最も硬い組織で、表面はツルツルしているように感じるが、エナメル小柱と呼ばれる結晶上の物質と、その間を埋める小柱間質から成り、非常に入り組んだ構造をしている。

関連する疾患

エナメル質に変色や実質欠損が見られるエナメル質形成不全、エナメル質の表面が溶ける酸蝕症等。
内側にある象牙質歯髄を守ることが、最大の役割である。例えばう蝕の場合は、エナメル質が溶け、象牙質や歯髄に侵食することにより、症状が急速に進行していく。
従って、エナメル質の保護は、歯の美しさや健康のためには必須である。強すぎるブラッシングでエナメル質を傷つけないよう注意し、また、酸から守るために、過剰な糖分摂取を控えるとともに、フッ化物を取り込むことで耐酸性を向上させたり、定期的な歯科検診を行うことが重要である。