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歯科の辞典
酸蝕症
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症状
酸によって歯が溶けることで冷水痛や甘味痛を生じたり、溶けて鋭利になった歯で舌を傷つけることもある。また、歯が薄くなるため、歯ぎしりなどの強い力が加わると歯が欠けることもある。歯の表面が白濁したり、黄ばみ、透明化するため、見た目にも影響が出る。
原因
以前はメッキ、ガラス工場の労働者が酸性ガスを吸うことで起こる職業病の1つでもあったが、近年は、酸性食品(スポーツドリンク、乳酸菌飲料、酢、柑橘類など)や、胃酸の逆流(逆流性食道炎、拒食症、つわり)の影響も問題になっている。
予防・対策
酸性食品を長時間にわたって食べたり飲んだりせず、また、過剰摂取は控える。
就寝中は唾液量が減ることで酸蝕症が進行しやすいため、就寝前の酸性食品の摂取は控える。疾患が原因となっている場合は疾患の治療を行う。