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テトラサイクリン

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概要

テトラサイクリン歯は妊娠期~8歳頃(乳歯と永久歯の形成期)に、テトラサイクリン系の薬剤を多量摂取したことにより歯に変色が起こった状態を指す。
1960年代頃までは広く使用されていたが、耐性菌の出現や、より有効で安全性の高い薬剤の開発により、現在は使用される機会が減少している。

テトラサイクリンは細菌感染症の治療に用いられる抗菌薬の総称。歯科では、歯周病治療や抜歯等の外科処置の際に処方することがある。

症状

灰色や茶褐色の着色・変色。縞模様状であることも多い。紫外線により色が濃くなるため、前歯で症状が強く出やすい。症状により第一度〜第四度に分類される。

治療方法

軽度の変色であればホワイトニングで改善できるが、重度の場合は効果が見られなかったりかえって縞模様が目立ったりするため、歯の表面のみを薄く削ってセラミックを貼り付けるラミネートベニアや、歯全体を被せる治療(クラウン)が適応となる。
なお、クラウンにする場合は材質により保険適応と自費診療の2通りがある。