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歯周膿瘍

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概要

歯周膿瘍とは歯周ポケット内に膿が貯まった状態のこと。
一見、口内炎と似ているようにも見えるが、異なる病態である。
症状としては原因となる部位付近の歯肉に発赤・腫脹がみられ、痛みを伴うことが多い。
急性歯周膿瘍は、何もしなくてもズキズキ痛んだり、圧迫すると痛みや膿が出る。症状が進行するとリンパが腫れ、口が開けにくいといった症状が出ることもある。

原因

歯周ポケット内で細菌感染が起こり、内部に膿が貯留することで起こる。
深い歯周ポケットや根分岐部(奥歯の根と根の間)、糖尿病患者など免疫力が低下していると起こりやすい。

治療法

膿の出口の確保と患部の洗浄・消毒を行う。歯周ポケットの浅い位置の膿瘍であればスケーラー等で施術可能だが、深い位置の膿瘍であれば切開を伴うこともある。
炎症が著しい場合は消炎鎮痛剤や抗菌剤を服用する。