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インプラントオーバーデンチャー

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適応

インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントによって義歯(デンチャー)を固定する処置のこと。2~6本程度のインプラントを顎の骨に埋入し、それらを義歯の固定源にするため、義歯が安定し外れにくくなる。
無歯顎患者(歯を全て失ってしまった患者)から有歯顎患者まで適応範囲は広く、欠損状態やインプラントの埋入本数などによって設計は異なる。

特徴

通常義歯を用いる際は、クラスプ(入れ歯を固定するための金具)での支持や、顎堤(歯肉部分)での支持もあるが、それらよりもずれにくいのが特徴。

また、同じくインプラントを使用した施術としてオールオンフォーがあるが、一般的には、インプラントオーバーデンチャーのほうが安価となる。手術期間や形態も大きく異なり、インプラントオーバーデンチャーは取り外しが可能なため、デンチャーの清掃も容易である。

注意点

一般的な固定式インプラントより埋入本数が少なく、費用も抑えられるが、インプラントと義歯、それぞれのメンテナンスが必要となり、維持費も発生する。
また、一般的な義歯に比べて咬合力(噛む力)が高くなるため、義歯の摩耗や破折リスクも高まる。