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歯科の辞典
癒合歯
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概要
2本以上の歯が結合したもので、「融合歯」と呼ばれることもある。乳歯・永久歯いずれにおいても見られるが、主に乳歯において見受けられることが多く、その発生率は3~4%程度である。
乳歯の癒合歯は以下の部位で多く見られる。
・ 下顎A・B(乳中切歯・乳側切歯)
・ 下顎B・C(乳側切歯・乳犬歯)
・ 上顎A・B(乳中切歯・乳側切歯)
また癒合歯であることにより以下が生じる可能性がある。
・ 形態の複雑さによるう蝕・歯肉炎リスクの上昇
・ 後続永久歯への影響
先天欠如(永久歯が萌出しない)
矮小化
適切な時期に生え代わらない(乳歯の癒合歯が抜けにくい) など
癒着歯・双生歯との違い
原因
胎児期に歯胚の結合が起こったことによる。妊娠中の母親の全身状態や薬物摂取が指摘されることもあるが、はっきりとした原因はわかっていない。