Dictionary
歯科の辞典
ベーチェット病
カテゴリー
症状
ベーチェット病とは、以下の4つを主な症状とする指定難病である。
- 口腔粘膜のアフタ性潰瘍
- 皮膚症状
- 眼のぶどう膜・網膜炎
- 外陰部潰瘍
中でも口腔粘膜のアフタ性潰瘍は、ベーチェット病の初期症状として知られ、ベーチェット病患者のうちほぼ100%の確率で見られる。
皮膚症状としては、円形の赤いしこりやにきびに似た皮疹が見られる。また眼症状により痛みや充血が起こり、これを繰り返すことで視力低下や失明につながることもある。外陰部潰瘍では痛みを伴い、瘢痕が残ることもある。
その他関節炎や消化器病変、血管病変、神経病変などを併発することもある。
原因は不明だが、遺伝的要因や口腔内細菌との関連も示唆されている。
治療方法
症状が患者によって大きく異なるため、症状に合わせた治療が行われる。例えば以下のような治療方法がある。
- 口腔粘膜・皮膚・外陰部症状に対しての治療
- 軟膏の塗布
- 患部を清潔に保つこと
- 眼症状に対しての治療
- 発作時の点眼
- 治療薬の局所・全身投与
症状は慢性的に再発するが、眼症状以外は一般的に比較的治癒しやすい。眼症状によっては著しい視力低下の起こることもあるが、治療薬によりその確率は比較的抑えられている。