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口腔カンジダ症

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症状

舌や頬粘膜などに白苔状の付着物が見られ、同時にピリピリとした痛みや違和感、味覚の異常を感じることもある。付着物はガーゼなどで拭うと取れるが、無理に剥がすと痛みや出血に繋がることもある。放っておくと、増殖したカンジダ菌が肺炎や他の疾患(血栓等)の原因にもなり得るため、適切な処置を受ける必要がある。

原因

口腔内でカンジダ菌が異常に増殖することで起こる。カンジダ菌は真菌の一種であり、いわゆるカビである。通常、カンジダ菌は人体に対して悪影響を及ぼさないが、免疫力が落ちている時、口腔内が不潔になっている時、抗菌薬を長期的に使用している時などに異常に増殖し、病原性を発揮することがある。

治療方法

カンジダ菌は真菌の一種であるため、抗真菌薬の投与を行う。うがい薬や軟膏、内服薬などがあり、数日のうちに治ることも多い。これと併せて正しい歯磨きや義歯清掃など、口腔衛生状態の改善、体力(免疫力)の回復も、再発防止のために重要である。

対策

口腔内を清潔に保つことが基本となるが、義歯を使用している場合は毎日丁寧な清掃を行う。なお、口腔乾燥がある場合は保湿剤などを使い適度な湿度を保つことも重要である。