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バイオフィルム

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概要

バイオフィルムは細菌が集まってできたもので、膜状で粘着性がある。歯垢(プラーク)はバイオフィルムの一種であるが、例えば排水溝など家庭内で見られるぬめりもバイオフィルムの一種である。

バイオフィルムには以下のような特徴がある。

  • 毒素を排出し周辺組織へ悪影響を与える
  • 薬剤や免疫系による影響を受けにくい
  • 粘着性があることで除去しにくい

バイオフィルムは上記のような特徴から、う蝕(むし歯)や歯周病の原因となる

目的

歯周病の主な原因である歯石や歯垢(プラーク)を取り除くために行う。

除去方法

バイオフィルムは初期段階であれば、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの清掃用具で除去できる。粘着性があるためうがいなどでは除去できず、物理的な刺激を与える必要がある。

なお歯垢が成熟し強固なバイオフィルムになると、セルフケアによる除去が難しくなる。この場合スケーリング(歯石除去)やPMTCといった、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になる。