Dictionary 歯科の辞典

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ラバーダム

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概要

ラバーダムとは治療を行うときに使うゴム性のシートのこと。ラバーダムに関連する器材を使った処置全体を「ラバーダム」と呼んだり、「ラバーダム防湿」と呼ばれたりすることもある。ラバーダム単体で使うことは無く、いくつかの器材と組み合わせて使うことがほとんどである。

目的

処置する部位に唾液が入るのを防ぐために使用する。特に根管治療中は歯が開放された状態になっており、歯の中に唾液が入りやすい。唾液が入ると唾液に含まれる細菌も一緒に歯の中へ入ってしまい、再び細菌感染を起こす可能性が高まる。これを防ぐために使用されるのがラバーダムである。根管治療では細かな器材を多く取り扱うため、それらが口腔内に落下するのを防ぐ役割もある。

適応

基本的に、部位や治療する歯の本数に関係なく使用できる。成人だけでなく小児の治療においてもラバーダムは使用される。素材はゴムであるが、アレルギーのある方のために別の材料で作られたラバーダムもある。
ラバーダムを固定するための歯冠部がない場合と、ラバーダム使用時は口呼吸が難しいため鼻呼吸のできない患者は適応外となることが多い。