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概要・症状

歯肉に限局して発生した炎症性または反応性増殖物のこと。歯肉結合組織・歯根膜・歯槽骨膜から発生し、好発部位は上顎前歯部〜小臼歯部の唇側歯肉。色や硬さはさまざまで、以下のようなエプーリスの分類によって異なる。

・炎症性エプーリス

・腫瘍性エプーリス

・先天性エプーリス

・妊娠性エプーリス　　など

エプーリスの発育は緩慢だが、腫瘤の増大に伴って歯槽骨が圧迫吸収され、歯の傾斜、離開、動揺をきたすこともある。女性に多く、好発年齢は20〜40代。

原因

・不適合補綴物

・口腔清掃不良

・ホルモン変化　など

不適合補綴物による機械的刺激や炎症が慢性的に加わることで生じる。
妊娠性エプーリスはエストロゲンやプロゲステロンの分泌が増加することで発生するため、出産後は自然消失することが多い。

治療方法

外科的切除。再発防止のため、必要に応じて関連歯の抜歯や歯周組織の除去も検討する。