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歯根膜

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概要

歯根の表面にある膜状の組織のこと。歯周組織と呼ばれるうちの1つで、厚さはわずか0.2mmほどだが、歯の維持には欠かせない組織である。歯根膜は歯槽骨と歯根を連結することから、歯周靭帯とも呼ばれる。

役割

歯根膜には以下のような役割がある。

  1. 歯の固定(歯槽骨と歯根を連結する)
  2. 圧力の分散(歯への直接的な力を吸収する)
  3. 感覚の受容(触覚・痛覚・圧覚を感じる)
  4. 感染防御(免疫細胞が存在し、細菌感染を防ぐ)
  5. 恒常性の維持(歯周組織を構成する細胞を絶えず供給する)

なお、インプラント(人工歯根)を埋入すると、歯根膜は存在せず、上記のような歯根膜の役割が十分に機能しないため、天然歯と比較すると脆弱になる。