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歯科の辞典
扁平苔癬(口腔扁平苔癬)
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症状
主に頬粘膜に1〜2mm程度の白いレース状・網状病変が見られ、その周辺に発赤やびらん、潰瘍を形成する難治性の病変である。40歳以上の女性に好発し、口腔カンジタ症を合併することがある。
症状が似たものとして白板症や紅板症があるが、判別が難しいこともあるので、歯科口腔外科で診断してもらうことが推奨される。
好発部位は以下。
- 頬粘膜
- 舌
- 口唇
- 歯肉
症状は左右対称に出現することが多いが、片側にのみに現れることもある。
その他自覚症状としては以下のようなものがある。
- 疼痛
- 口腔内の荒れ
- 出血
- 不快感
- 味覚異常
- 灼熱感 など
原因
正確な原因は不明だが、以下との関連が指摘されている。
- 自己免疫疾患
- アレルギー
- ストレス
- 遺伝的要因 など
治療方法
- 副腎皮質ホルモン軟膏の塗布
- 歯科金属の除去 (金属アレルギーの場合) など
原因として考えられるものに合わせて対処する。また、ごく稀にがん化する可能性があるため、自覚症状が無くとも定期的な経過観察が必要である。