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顎変形症

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症状

顎変形症とは、上下の顎の大きさや形、位置、バランスの異常が起きている状態のこと。具体的には以下のような症状が見られる。

  • 顔貌の変形
  • 咬み合わせの異常
  • 構音障害(発音がうまくできない状態) など

原因

顎変形症は口唇裂口蓋裂などの疾患が原因となる先天的なもの、外傷やその手術、癖(指しゃぶり・舌癖)などによる後天的なものに分けられる。なお明らかな原因はわかっていないものの、遺伝的な影響は大きいとされている。

治療方法

顎変形症の治療の流れは、おおむね以下の通りである。

  1. カウンセリング
  2. 検査・診断
  3. 術前矯正治療
  4. 手術
  5. 術後矯正治療
  6. 保定

軽度の顎変形症であれば、手術を行わず矯正治療のみで済むこともある。しかしそれが難しい重度の顎変形症であると判断された場合、手術が必要になり上記のように術前・術後で矯正治療を行うこともある。

術前矯正治療では、手術後に正常な咬み合わせになるよう歯を移動させる。手術では骨を分割したり、延長するための処置を行う。歯列や咬合は術前矯正により整っているため、その後に行う術後矯正治療では微調整が中心となる。

なお顎変形症による矯正治療は、指定の医療機関であるなど条件が揃えば保険適用となる。